中西麻澄

中西麻澄(なかにし ますみ)

1963年東京まれ。現在、埼玉県坂戸市在住(田舎生活を満喫中!)

 

【資格など】

博士(学術、東京大学)/修士号(美術、東京芸術大学)

学芸員資格/中学校教諭 1種免許(美術)/高等学校教諭 1種免許(美術、工芸)

実用フランス語技能検定試験準1級/全国乗馬倶楽部振興協会3級

 

【著書など】

『ローマ帝国と地中海文明を歩く』(本村凌二編、本村凌二ほか共著、講談社、2013年)

アンドレ・シャステル『ローマ劫掠 ―一五二七年聖都の悲劇』(越川倫明ほか共訳、筑摩書房、2006年)

最近書いたものとしては、「レオナルドの馬」『レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展』カタログ(2015年)など。論文はフランス中世彫刻や古代ローマの馬像に関するもので十数編ほど。

 

【略歴】

跡見学園短期大学在学中に美術史を志し、卒業後フランス語講師として働きながら学費をため、28歳で東京藝術大学美術学部に入学。引き続き同校大学院修士課程を修了。卒論、修論の研究テーマはフランス中世美術、特に世界遺産ヴェズレーの修道院教会堂大扉口彫刻(12世紀)でした。そのまま藝大の西洋美術史研究室助手として3年、同校芸術学科常勤助手を3年務めました。平成14年より西洋美術史の講師をして現在に至っております。東京藝大、立教大学、大妻女子大学、新国立劇場バレエ研修所など。

また40歳から始めた乗馬を契機に、馬の美術作品に興味をもち、なかでも「古代ローマ時代の馬の美術研究」を専門的に手がけました。それをまとめるために大学で教鞭をとりながら、東京大学大学院総合文化研究科博士課程に45歳で入学し、『馬の世界史』『競馬の世界史』などの著者でもある古代ローマ史の碩学本村凌二先生(現在東京大学名誉教授)のご指導のもと、博士論文『古代ローマ社会における馬 ―モニュメント、美術作品から読み解く、ローマ人の馬へのまなざし』により博士号(学術)を取得しました。

2008年より東京藝術大学美術学部リサーチセンターにて、博士課程のアーティストが博士論文を書く指導をはじめたことをきっかけに、自分自身も彫金制作をするようになりました。ここ数年は、伝統的な「打出し技法」(平らな一枚の板を半立体の浮彫状の絵に仕上げる)や「和彫り」を用い、馬の顔、馬の全身像、跳ねる馬、たたずむ馬、親子の馬などさまざまな馬たちを作ることに情熱を注いでいます。

2015年より、埼玉県坂戸市の自宅を彫金工房“EQUO ROMANO”(エクオ・ロマーノ  「ローマの馬に乗って」の意味)として開業。2016年、「馬の美術・ジュエリー教室の展開」事業が、中小企業庁による小規模事業者持続化補助金に採択されました。この計画に基づき、2017年1月より、彫金工房兼教室をスタートしました。

また2018年には、私の工房EQUO ROMANOの経営革新計画「伝統的彫金・七宝技法によるゴルフ・マーカーの開発・販売事業」が埼玉県より承認されました。